みんな仲良し、枝豆!【2025年畑日記⑤】

こんにちは!

今回紹介する野菜は

枝豆です!

ところで、タイトルに書かれている、「みんな仲良し」とはどういうことなのでしょうか。実は、枝豆には「窒素固定」という作用があり、地中に窒素を保存することで、地中の栄養分を豊富にします。(ちなみに、植物が育つための基本的な3大元素は、N:窒素、P:リン、O:酸素 で、この3つが肥料の主要構成要素になっています)

つまり、周りに枝豆があれば他の野菜もその恩恵を受け元気に育つことができる、というわけです。このように相性のよい互恵的な関係性をもつ野菜を、

コンパニオンプランツ

といいます。

さて、そんな枝豆、今春は

ミニトマト🍅、ナス🍆、そしてトウモロコシ🌽↓

とコンパニオンを組み、どんな効果が得られるか、ということを観察しつつ育てました。

↓ 枝豆の摘芯。枝豆を上へと生長させるうえで重要な過程。

ところが、5月の植え付け以降、枝豆の元気があまりない状態が続きました。

農家の藤巻さんに聞いてみたところ、どうやら水不足が原因だったそうです。今年は雨の日が少なく、アグリッジの慣習として水やりも行わず、保水機能をもつマルチを敷くこともできなかったため、生育に大きなハンデを背負っていました。さらに、ナスやトウモロコシとのコンパニオンは、枝豆とともに大量の水を必要とする野菜を並べた関係で、どちらもうまくいかなくなる、という恐れがあったそうです。

↑ 水やりの様子

それから、学外農地に近接する株式会社ミライズさんのご協力のもと、ホースを用いた継続的な水やりを開始しました。時期は真夏の7月、なかなか生育が進まず、さやの中がスカスカで、中には半分かれかけた枝豆は、見ていて非常に不安で、もうだめかと思うこともありました。

しかし、8月上旬、根気強い水やりが何とか実を結び、目標であった常盤台盆踊りへの出荷をかなえることができました!☆彡 ↓ 収穫直後の枝豆

↑ 枝豆のさやを頑張ってとっています

その日に収穫した葉・茎についたままの現物提示を交えた提供は大人気で、おかげさまですぐなくなってしまいました!中には、アグリッジの枝豆をすぐ家で塩ゆでして食べ、「おいしかった」と伝えに来てくださった方もいらっしゃり、

本当にここまで頑張ってきてよかった、

と思えました。 ↓ 常盤台盆踊りでの出店の様子

また、トウモロコシ、ナスも8月に入ってから、昨年を上回る収穫を達成することができ、最後の最後に枝豆の力を実感することができ嬉しかったです(#^^#)

そんな枝豆ですが、実は今年は異例の猛暑・水不足で、大量の水を必要とする枝豆はプロの農家さんにとっても厳しいシーズンだったようです。来年以降は、植え付け時期や水やりの仕方を改善してより多くの方に枝豆を届けられるよう工夫していきたいと思います!

横浜国立大学 地域課題実習 アグリッジプロジェクト

アグリッジプロジェクトは横浜国立大学地域課題実習において学生公募により立ち上がりました。農業による地域活性化を理念に掲げ、熱意のある学生が独自の視点で日々奮闘中です。

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