カブ・ラディッシュ~未知との遭遇と奮闘記~【2025年畑日記③】


こんにちは!

今回紹介する野菜は、毎シーズンアグリッジで栽培の花形となっている

カブ・ラディッシュです!

しかし、人生山あり谷あり、農業にも不測の事態あり、、、何を隠そう、

↑ 4月、植え付けにて

カブとラディッシュは今シーズン大失敗になってしまった野菜

なのです……(´;ω;`)

春先に植えたカブ・ラディッシュ。しかし、そこには雑草が生えるだけで、芽を出した株もしなしなのものだけ。いつまで経っても元気に育たない野菜たちに、少し焦りを覚えていました。

5月に入り、気温も上がってきて、2回、3回、と植え付けを繰り返します。

しかし、全然出てこない、、、

心が折れかかっていたとき、農家の藤巻さんを頼ったところ、その答えはすぐに明らかになりました。それは、土中に潜む「根切り虫」↓ という虫が原因で、発芽してきた芽をすぐに食べてしまうため、いつまでも発芽しない、という現象が起こるそうです。

そして、「ダイヤジノン」という農薬をまき、土を耕したところ、なんとそれまでと見違えて生育してきました!! ↓

とはいえ、時はすでに6月、発芽に適した時期は過ぎてしまっていました。継続的に行った根切り虫駆除の努力もむなしく、葉がボロボロなもの、実が小さすぎるものが大半を占め、結局ほとんど提供に回すことはできず、カブ・ラディッシュの収穫量は昨シーズン比8割超の減少となり、対応が後手後手になってしまった結果となってしまいました。 ↓

しかし、このような状況に直面したことはアグリッジでも初めてのことであり、むしろ

今シーズン最大のレッスンを得ることができた

と思います。

(なお、農家の矢野さんが言うには、昨冬が暖冬で地温の高い状態が続いたため、全体的に虫が増えやすかったのではないか、という見解もあるようです。)


そして、この経験から得られたものはもうひとつあると思っています。

繰り返しの種まき、失敗、農薬散布、虫の駆除、水やり、でも失敗、、、

これは間違いなく今期のAgrinkリーダー陣を鍛える試練となったと思います。こうして、なんとも逞しい農家マインドをもった人材の準備完了、というわけです。

(ちなみに筆者の同期は、小柄な女性にもかかわらず、サークル活動中に見かける虫をことごとく素手で対処できるようになったそうです、、、「なんでそんなことができるの?」?」こう聞かれると彼女はいつもこう答えます。

「農業やってるからだよ」

これを聞いて筆者も「ああ、そりゃそうだよな、、」と思いました。

農業をしているのはそもそも人間の都合・人間の利益のためがメインの目的であり、それによって愛すべき野菜は生かされているわけです。その野菜に生存競争を仕掛ける消費者兼分解者である虫たちに対処するには、そりゃあ虫から当たり前のように野菜を守らなければならないのです。まるで日々身体で免疫機能を果たす細胞たちのように。)


いやあ、

虫は強し、農家さんは強し、

ですね!

横浜国立大学 地域課題実習 アグリッジプロジェクト

アグリッジプロジェクトは横浜国立大学地域課題実習において学生公募により立ち上がりました。農業による地域活性化を理念に掲げ、熱意のある学生が独自の視点で日々奮闘中です。

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