悲劇のヒロイン、ミニトマト!【2025年畑日記⑧】

こんにちは!

今回の畑日記で紹介する野菜は

ミニトマト🍅です!

ミニトマトは夏野菜の代表選手でありながら、アグリッジでは毎年苦戦を強いられる野菜です。というのも、ミニトマトは湿気に弱く、露地栽培ではなくビニールハウスなど覆いのある場所で栽培を行うのが一般的だからです。また、ミニトマトは気温が高くなってからの生長が非常に速く、脇芽の摘芽をしないとすぐに秩序づかなくなるほどです。つまり、こまめな手入れが必要となる手間のかかる野菜です。野菜に詳しいたすベジさんからは、「毎日様子を見に行くことが理想」という助言をいただいたほどです。

↓ 植え付け時のミニトマトの苗

また、今年はさらなる脅威もありました。それは前回のナス同様、

カラス

の被害です。ミニトマトは、一部とはいえ、累計5株ほどが被害に遭いました。

しかし、幸いにも雨が少なかったため、植えなおしてカラス対策をしたあとの被害は少なめで、アグリッジで収穫されたわずかなミニトマトは非常に甘酸っぱく、おいしい良い出来となりました。8月上旬の最後の最後まで、大きくなり続けるトマトの株には逞しさも感じました。

とはいえ、植え付け時期が遅れ、暑さにやられたトマトたちは、結局シオシオになってしまったものも多く、収穫もあまりできず、去年と比べ収穫量は減少となりました。まとまった個数を一気に収穫することは難しく、品質もまちまちだったため、なかなかミニトマトをお届けするところまでいくことはできませんでした。

また、商品開発部門の白嬉さんとコラボして製作する予定だったベジケーキ向けに提供する期限に間に合わせることができず、結局ミニトマトがとれ始めたのは予定日よりも1週間ほど後のことでした。

これらのことから、

野菜ができるタイミングをコントロールすることは難しいけれど、そのうえで品質を担保することはもっと難しい、

ということを学びました。「その意味で、コンスタントにいい野菜を生産し続けられる農家さんが一番偉いと思う」農家の矢野さんは、このような言葉を口にしていました。本当にその通りだと思います。

ぜひ、今後のアグリッジの活動において、完璧でなくても解決策を示していきたい、農業の課題だと思いました。

↓ 藤巻さんの農地にて、ミニトマト収穫のお手伝い

↓ 「縁食の場を耕す会」の方とのコラボ企画にて、アグリッジ産ミニトマトを活用した生春巻きづくり

横浜国立大学 地域課題実習 アグリッジプロジェクト

アグリッジプロジェクトは横浜国立大学地域課題実習において学生公募により立ち上がりました。農業による地域活性化を理念に掲げ、熱意のある学生が独自の視点で日々奮闘中です。

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